宮城県登米市とよま、
近代和風建築・海老喜商店の蔵ホールにて、
宮城県ヘリテージマネジャーの調査発表会が行われました。
フォーラムのなかで、
「とよまの町並みと歴史ある建物の魅力」をテーマに、
講演をさせて頂きました。
私なりに、
とよまの価値を次のようにお話ししました。
第一に、
武家屋敷と町人地、寺社の町並みがセットで残る、
まさに「城下町の面影」をとどめること。
全国各地の小京都や古い町並み地区は、
町家だけであったり、武家屋敷だけであったり、
単一的な町並みが多いなか、
とよまは武家地、町人地、寺社の建物がまとまって残ることこそ、
とても貴重ということです。
さらに、
これがコンパクトに凝縮されていて、
町人文化と武家、寺社が融合した城下町文化を、
1時間も歩けば体験できることも魅力です。
これに加えて、
格式を重視した武家屋敷の間取りの特徴が認められること、
気仙大工と地元大工のせめぎあいがみられること等、
私なりのとよまの町並みの魅力をお話ししました。
いずれにせよ、
まだ調査はスタートしたばかり。
今後も、
いろいろな観点から、
町並みの魅力をみつけていきたいと思います。