![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s3d9b67ce466ade05/image/i054d067e2f3f1f19/version/1551791611/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s3d9b67ce466ade05/image/i2e8b648966b2be82/version/1551791625/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s3d9b67ce466ade05/image/ibb5ed502be15916f/version/1551791639/image.jpg)
弘前市と連携しながら研究室で進めている、
青森県弘前市の伝統的建造物群保存地区での見直し調査で、
地域の方々にお集まりいただき、
今年度の調査成果報告会を
公開武家住宅「旧伊東家住宅」で開催しました。
武家町の価値がわかりやすく伝わるように、
今年度の成果物である1/70街区模型や連続立面図を展示しながら、
調査でみえてきた町並みの価値や
保存計画を見直す上での考え方、
また閑静な住宅地と町並み保存、質の高い文化観光をどう両立させるのか、
いくつか今後に向けたアイデアをお話ししました。
とくに今回、
模型をご覧いただきながら強調したのは、
伝統的建造物(武家住宅)と一体となって歴史的風致を形成する、
庭や草木、畑、生垣といった豊かな自然環境を積極的に評価する視点です。
こうした環境物件を評価できるのも伝建制度の大きな強みですが、
けれどもそれら環境総体を評価軸に拡大する場合、
絶え間ない生垣・樹木剪定や、
自家菜園の営みなど地域の方々のくらしが
これらの文化的な景観を維持しており、
コスト面や高齢化による維持管理の難しさなどの課題も生じてきます。
その解決のためにも、
従来の行政による伝建制度というサポートにプラスした、
より地域参加型の仕組みづくりの必要性をお話ししました。