研究室で2018年度から取り組んでいた、
青森県弘前市の伝建見直し調査報告書が完成しました。
武家住宅の建造物(主屋)の調査情報だけでなく、
樹木医や庭師の方々と連携した、
樹木・庭園の様式についても盛り込んだ内容としました。
また江戸時代の武家住宅にみられる伝統様式が、
昭和初期まで形を変えつつ継承されている点も、
保存対象の拡大や修景の根拠として、
提示しています。
2年間という限られて時間のなかでの作業であり、
十分に報告書には盛り込めなかった調査情報もありますが、
まずは報告書発行の段階まで進むことができました。
今後も引き続き、
調査成果を修理修景基準や保存計画見直しに具現化できるよう、
支援をはかっていきたいと思います。