弘前市公開武家住宅の文化財木工看板のデザイン

 

青森県弘前市の伝建地区に所在する公開武家住宅「旧笹森家住宅」(重要文化財)の木工看板の制作が完成しました。2020年に旧伊東家住宅、2021年には旧岩田家住宅と、歴史的町並みに調和し、青森ヒバや伝統技術をデザイン・テーマとして進めてきた公開武家住宅の看板デザインの3件目となります。

 

今回、これまでの独立型のスペースがなく、かつ表門自体が歴史的価値をもつ、という前提条件がありました。そこで、表門自体を尊重した引っ掛け型の仕様として、かつ積雪対策の屋根も黒板塀との調和を工夫する等、これまでの2件とは実施デザインを異にする形態としました。一方、フレキシブルな各公開施設の開館状況を明示するサイン・デザイン等、これまでのデザインとの統一感も意識しました。制作は引き続き、弘前市や公開武家住宅の管理にあたる仲町地区伝統的建造物群保存地区保存会、そして弘前の木村木品製作所との連携で進めました。

 

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