重要文化的景観・本寺地区(中尊寺経蔵別当領・骨寺村荘園遺跡)における農家と屋敷構えの実測調査

東北工業大学建築史研究室 中村研 本寺重要文化的景観 実測調査
東北工業大学建築史研究室 中村研 本寺重要文化的景観 実測図

昨年度から引き続き、岩手県一関市の重要文化的景観・本寺地区の農家群の実測調査を行っています。主屋や多彩な付属屋(馬屋・作業場や板倉、土蔵、薪小屋など)の現存に加えて、湧水や井戸、澤水などからなる伝統的な水利用の痕跡、屋敷林や植栽、庭や干場など農家とその屋敷構え研究に関するさまざまな要素が継承される地域です。さらに、中尊寺経蔵別当領にまつわる荘園絵図の存在から、およそ900年に及ぶ景観の痕跡を学術的に辿ることができるという、中世・近世の民家研究にとっても希少で重要な地域と思います。