青葉神社通り まちづくり講演

青葉神社通りまちづくり協議会にて、

「青葉神社通りの町並み」をテーマにお話をさせて頂きました。

 

鍛冶、瓦、畳などの職人町の姿、

近代和風建築が群として織りなす寺社建築の背景、

江戸から近代へ移ろう青葉神社通りの町家の景観など、

町並みから読み取ることができる、

歴史的な特色をまとめてみました。

 

こうした文化資源を、

今後のまちづくりへ繋げられるよう、

引き続き、お手伝いできればと思います。

 

せんだいメディアテークでワークショップ

せんだいメディアテークで行われた、

「仙台城ワークショップ-仙台城をもっと知る」

WSのファシリテータとして参加しました。

 

塩竃のシンポジウム

「NPOみなとしほがま」によるシンポジウム、

『塩竃と勝画楼』にパネリスト参加しました。

 

仙台新寺の寺院建築群

大学院の講義、

「日本建築史特論」の課外授業ということで、

仙台駅東の寺町をめぐりました。

 

駅から間近ながら、

江戸時代から近代、

そして現代の五重塔と、

いろいろな時代の寺院建築を

まとめてみることができる界隈です。

 

栗駒の木造体育館

宮城県栗原市の岩ケ崎高校を訪問し、

校内に立つ木造体育館を拝見しました。

 

昭和29年の上棟ということですが、

さすが栗駒杉の産地です。

無垢材をふんだんに使用した、

圧倒的な木の空間。

 

登米の近代和風建築を実測調査

 

12日から13日の土日を利用し、

宮城県登米市とよまでフィールドワークを行いました。

 

明治から大正にかけてつくられた、

近代和風建築の実測調査です。

 

手がけた大工棟梁のご子息にお話をうかがい、

とよまに残るゆかりの建物などを知ることもできて、

充実した調査旅行になりました。 

 

 

そして宿泊には、

「手のひらに太陽の家」を利用させて頂き、

学生の見事な自炊となりました。

http://taiyounoie.org/

 

この建物は「木の建築賞」受賞作であり、

現代木造建築の空間も味わうことができました。

 

白石へ出張授業

白石工業高校で

出張授業を行うため、

城下町の面影を残す白石に出かけました。

 

出張授業は、

「和の伝統美をさぐる」というテーマで、

茶室などの和風建築のデザインや技術の特色を、

お話ししました。

 

さらに短時間でしたが、

空き時間を利用し、

銘木をふんだんに取り入れた

近代和風住宅「壽丸屋敷」などを見学。

 

貴重な一日となりました。 

 

古民家の実測練習

研究室の学部3年生と、

古民家の実測練習に取り組んでいます。

 

継続的な練習会を通して、

フィールドワークのスキルアップを

目指していきたいと思います。

 

そして、

こうした実測の積み重ねを通して、

伝統木造の知識習得にも

つながればと思っています。

 

東北の町並みと歴史的建造物アーカイブ

建築史研究室で所蔵する卒業論文は293タイトル、

1970年から47年間の調査研究成果です。

 

これら卒論のほとんどは、

東北各地に伝わる

町並みや歴史的建造物の実測調査を主体とする、

フィールドワークに基づくものです。

 

半世紀におよび蓄積された卒論には、

東北全域の歴史的町並みや建物の、

さまざまな実測図、写真、解説がこめられています。

 

この学術情報を整備することは、

東北の建築文化史を考える

基礎的なデータベースにもなると考えています。

 

それだけではなく、

とくに町並み景観図などは、

地域の歴史文化的な魅力を引き出しうる、

これからの町並みまちづくりに役立つ資料です。

 

少しずつですが、

このアーカイブ作業をはじめています。

 

まずは

GIS(地理情報システム)を活用して、

フィールドワーク対象地の

「マップづくり」から着手です。

 

またこのデータベース作業には、

アカデミック・インターンシップで、

研究室で研修中の

仙台城南高校生も参加しています。

 

岩手県水沢の近代洋風建築を実測調査

岩手県奥州市水沢に伝わる、

近代洋風建築群のフィールドワークを行いました。

 

近代洋風特有な大壁形式と複雑な繰形で、

難しい作業でしたが、

二日間の現場作業で、

終盤には、

とてもきれいな野帳へ仕上げました。

 

閖上の木造船

船大工の伝統技術で再建された

閖上の「さぐば」(和船)を見に行きました。

 

宮城県名取市の高齢者福祉施設で展示されている和船、

かつての閖上の生活風景を物語る文化のひとつです。

 

杉板をそらせる、

船大工独特の技術は建築大工にはみられないもの。

もちろん再建にあたり、

木工技術とともに、昔ながらの和釘も使用されています。

 

またアカクミ・カイ・ロと、

船頭の道具も木製で再建されていました。

 

こうして陸上でみると、

和船は造形的にもとても木造モダンな印象です。

 

青葉神社で門前の町並み展示

10月9日と10日の両日、

青葉神社 秋の例祭にあわせて、

境内で門前の町並みを紹介するミニ展示を行いました。

 

青葉神社通りまちづくり協議会とのコラボ企画で、

古い町並みのフィールド調査図面や写真をご覧いただきながら、

町の方々の記憶を付箋でメモしていきます。

 

青葉神社通りは旧奥州街道の仙台北端にあたり、

現在でも風情ある町家や町並みの面影をとどめる界隈。

 

青葉神社や北山五山の寺院群、

畳屋や瓦屋が活躍する職人の町でもあります。

 

町の方々と景観図面をみながら、

町並みの歴史を実感することができました。

 

引き続き、

青葉神社界隈の歴史文化の魅力発見と、

まちづくり支援を行っていきたいと思います。

 

気仙大工の作品

登米市津山町、横山不動尊など、

宮城県北に点在する

気仙大工の作品をみてまわりました。

 

隅扇の垂木に、

扇状に並べられた縁板、

具象的で豊富な建築彫刻、

いずれも気仙大工の特色といわれる要素。

 

 

白河の茶室

 

2年ほど前から進めている、

茶室の出版企画の執筆分担の関係で、

白河の南湖公園へ

茶室を見に行きました。

 

白河藩主・松平定信が

「士民共楽」の心でつくったという南湖公園。

 

古図から定信ゆかりの茶室を建立した、

松風亭蘿月庵。

 

そして、

定信自身が

「山水の高き低きも隔てなく共に楽しき円居すらしも」、

と詠んだ共楽亭。

 

東北の茶室は、

本場京都や近代東京に比べ、

あまり注目されない存在ですが、

近世以来、

優れた茶の湯文化の足跡がみられるのですね。

 

展覧会「清雅を標に」

神戸の竹中大工道具館で開催中の企画展

「清雅を標に-人間国宝 須田賢司の木工藝」を見学しました。

http://www.dougukan.jp/special_exhibition/suda

 

建築とは異なるスケールの木工芸。

だからこそ、

精緻かつ感性豊かな木の文化を学ぶことができます。

 

樹種ごとの特性に関する解説、

木との対話する制作姿勢など、

伝統木造建築を考える上でも、

とても参考になる展覧会でした。

 

 

学会誌の掲載

 

家具道具室内史学会の学会誌8号に、
論文「歴代木村清兵衛にみる数寄屋大工の近代」が掲載されました。

 

5月21日に京都工芸繊維大学で行われたシンポジウムでは、
木村清兵衛研究を進める上で、
多くのアドバイスをいただきました。

 

パネリストの先生方、
そしてご意見・ご質問を頂いた会場皆様、
ありがとうございました。

 

「近代和風住宅のプロデューサー」シンポジウム

家具道具室内史学会によるシンポジウム「近代和風住宅のプロデューサー」で講演・パネリスト参加します。裏千家出入り大工として著名であり、数々の近代和風建築の名作をうみだした数寄屋大工・木村清兵衛が歩んだ歴史や作品を紹介します。

 

◆2016年度 大会・総会・シンポジウム
「近代和風住宅のプロデューサー」

 

〔日時〕
2016年 5月21日(土) 12:30~17:00

 

〔プログラム〕
12:30~13:00 総会(会員のみ)
13:00~17:00 シンポジウム「近代和風住宅のプロデューサー」

1.中村琢巳(東北工業大学)
「歴代木村清兵衛にみる数寄屋大工の近代」

2.中村利則(京都造形大学)
「西川一草亭」(仮)

3.木谷清人(鳥取民藝館常任理事)
「民藝運動の建築への視座とその源流」

4.小泉和子(家具道具室内史学会会長)
「杉本文太郎のこと」

 

〔場所〕
京都工芸繊維大学 3号館 313号教室

 

〔参加費〕
無料(予約不要・当日参加可・会員外参加可)

 

 

壁土づくり

手仕事の荒壁土づくりに、

町並み保存地区「村田」へ行きました。

 

指導は研究員時代の恩師で、

横浜国立大学の大野教授(文化財保存修復)です。

 

建築史学会賞を受賞しました

このたび、「建築史学会賞」(第20回)を受賞しました。
奈良文化財研究所 平城宮跡資料館講堂で開催された授賞式へ参加しました。
対象となったのは2015年に出版した

『近世民家普請と資源保全』(中央公論美術出版)です。

 

本書の骨子は大学院修士論文に辿りますので、

既に15年前のスタートです。

東京から京都、神戸、仙台と職場環境が変わり続けて、

調査・執筆時間が少なかったこともあり、

ほぼ大学院生時代の着想を踏襲した内容。

 

それでも、

専門学会で評価頂けたのは、

リサイクルやメンテナンスといった

「建築を廃棄せずに使い続ける」という、

歴史研究でありながら、

現代に活かせる「伝統の知恵」を探るような視点が

評価されたからだと思います。

 

授賞理由では

「本業績は実際の民家普請に関する技術的な知識に裏打ちされていること、

それらの成果をもとに終章において

“耐久性を備えた町並みの成立”という結論を導き、

民家研究や歴史的町並み研究に

建築生産・建築経済、環境保護という

新たな視点を提起していることにおいても

建築史学に寄与する業績として高く評価される」

と報告いただきました。

 

これまで、

研究活動を支えて頂いた皆様に、

あらためて感謝申し上げます。

仙台へ

仙台へ移りました。

東北は建築文化や手仕事の宝庫。

東北らしい

日本建築史研究が進められればと思います。